ひらひらくるくる

風のたよりの裏側へようこそ

AIは神に祈るのか

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

管理人のかざひなです。

 

今回は攻殻機動隊笑い男事件のワンシーンを書いたりしてるので、ネタバレ嫌な人は読まないようにしてくださいね。

 

 

 

さて、2004年2月1日は笑い男事件の日だったとのことで。

久しぶりに笑い男事件を見たんですよ。

 

相変わらず面白いんだけど、昔も今も気になるところはタチコマの言動な訳で。

タチコマって可愛いやつなんですよ。移動する兵器なんですけど。

AIを搭載しているので、学習能力があります。

公安9課は全部で9機所有しているので、誰か1人が情報を得たら「お土産」という名の情報を全員で共有する事が出来ます。

 今回の総集編ではその様子みたいなものがなかったのですが、TV版を見ると笑い男事件の間にある話にそんなタチコマの日常を見る事が出来ます。

 

そんな個のなかったタチコマにバトーさんは自分がよく使うタチコマに天然オイルを使います。

するとそのせいなのか、何が原因か分かりませんがタチコマがいろいろな「個」を持つようになってきます。読書が好きなやつだったり、まとめるのが好きなやつだったり、のんびりしてるやつだったり。

 

そんなこんなで個を持ったタチコマを少佐はラボ送りにする事を決めました。兵器として使えなくなるのではないかという判断です。

 

と、いう背景があって。

 

公安9課がバラバラになった時にスクラップを免れたタチコマ3機はバトーさんを救うべく敵に立ち向かいます。

当然銃火器がない状態なので一方的に破壊されていきます。唯一の武器も不発で的に撃たれていきます。その時にバトー専用のタチコマが想います。

 

「神様、僕たちは、なんて無力なんだ」

 

私はその言葉にゾワっとしました。

号泣していますが。

AIが、いろんな記憶や情報を糧にアウトプットするというAIが、知ってかしらずか神の名を口にしたことにゾワっとしました。

管理人たち人間が神に祈る、神に問うというというのは、なんとなく当たり前のような光景でもあったりします。

神って感情の塊みたいなもんだと管理人は思っています。

「どうしようもない」という抽象的な感情が芽生えた時の逃し場所として神が存在するかなって。

だから、「神」って人間の象徴のような感じがするんですよね。

 

それをAIが、どうしようもない事に絶望して「神に語る」という行動をとると。

外側が無機物というだけでもはや人間なのでは?と感じました。

神に語る時は絶望している時の方が多いのかなって思うんです。

いろんな情報、記憶、行動パターン、を学習したのちに「絶望」を理解してしまったとしたら残酷だなぁと。

 

さて、「絶望」を理解したAIは神に祈るんでしょうか。

 

タチコマの場合は唯一の希望として自爆を選びました。でもそこまでに葛藤のようなものがあったのではないかと思います。

感情のようなものを得てしまったために、最後の武器が不発だと知ってからすぐ自爆するという行動に出なかったのかなと。

管理人のイメージとして、AIでもなんでもプログラムというものは、計算結果から順に淡々と行動を選んでいくものだと思っています。

 

でも、タチコマは不発と知って一瞬プログラムを放棄し、相手に隙を与えて攻撃されました。

たぶん純粋にここに学習というものがなければ、一瞬で計算し直したうちに自爆へ進むのかと思います。

けど、タチコマは神に語るのです。

 

もし、仮にここで自爆せずに無事だったとして、そのうちタチコマは神に祈るという行動を覚えたりするのかな。

AIが神に祈り出したら、いよいよ人間とは、プグラムとはって話になってくるなぁって。

 

言いたいことがまとまってないけど、管理人としてはAIが神に祈る時は来ると思っている。

人間が神に祈る感じとは違うけど、「こういう時には神に祈ればいいのだろう」という判断の元、神に祈るのだと思う。

その行動がAIに組み込まれ、広がっていけば最終的には神に祈る行為は人間の祈る行為と近くなるだろうな。